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Fopika 2009 「クラス参観」(8/8)

 投稿者:用務員メール  投稿日:2009年 8月11日(火)07時02分52秒
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  ↓で言及したFopikaの成果披露ですが、今年は8日の土曜日に藤岡市のみかぼみらい館
ギャラリーで「クラス参観」として行われました。ここのギャラリーは天井の高いスク
エアな空間で、床は肉厚で柔らかいリノリウム系の敷物だったりして、いわゆるリハー
サル室としての使い方を最初から想定した施設のようです。

最初に青木由里先生の Voice & Bodywork。要するに演劇的表現の訓練ですね。Fopika
はダンサーのための表現力養成講座ですから、ある意味求める結果に直結した内容とも
言えるでしょうか。年齢に応じてテクストが与えられ、何人かのグループに分かれて、
自分たちで台詞回しや演技、歌、踊りといった表現手法を考えてシアターピースに仕立
てます。小さい人向けのテクストは「手のひらを太陽に」と金子みすゞの「私と小鳥と
すずと」を合体させたもの(写真1-2)、上級生向けのテクストは何と歌舞伎十八番の一、
滑舌の訓練に使われる「外郎売り(ういろううり)」の長台詞でした(写真2-3)。Fopika
の参加者にこう言うものをやらせたら、小さい人たちも含めて本当に上手いもんです。
しかし考えてみれば「表現のための講座」として始まってから、もう5回目なんですね。

次に山浦美穂先生のアメリカンカントリーダンス。普段のレッスンとは毛色の違う、思
い切り楽しんで踊れるものを目一杯踊ろうと言うことで、比較的小さい人は Stamped
Strut など(写真5)、上級生は High School Musical (写真6)を披露し、あげく参観者
にも踊ってもらいますと言うことで、見ているお父さんお母さんたちもフロアに出され
て、いきなりステップから講習が始まってしまいました(写真7)。最初は参加を躊躇し
ていたお父さんが、最後には一番ノリノリで踊っていらしたのは内緒です。

期間中には小渕博美先生による上級生向けクラシックヴァリエーションのクラスや、小
さい人向けのコンテンポラリー入門クラスも開講されたそうですが、この日の披露は省
略され、最後に安藤洋子先生によるコンテンポラリーのクラスが2時間半にわたって行
われました(写真8-10)。これは何か作品を用意するのではなく文字通りの参観で、クラ
ス内容そのものが披露されたんですが、その中身が凄かった。テーマは自分の身体に対
する意識を高めることで、それによって正しいポジションとアライメントの獲得、すな
わちバレエやコンテンポラリーといったジャンルを超えて普遍的に必要な基礎中の基礎
をまず固め、さらに空間の中で他者を意識することでコンタクト・インプロビゼーショ
ンに通じて行こうとすることのさわりの部分までをしっかりと見せてくれました。身体
を意識することに関しては、普段受けているバレエのレッスンでも口を酸っぱくして言
われているはずなんですが、コンテンポラリーの人から違ったアプローチによる要求を
出されてみて、改めて気がつくことも多かったのではないでしょうか。

で、面白かったのが比較的小さい人向けの「シルヴィ・ギエムごっこ」(写真9)。ある
程度訓練を積んでいれば開脚はできても、いきなりギエムみたいに5時55分だか6時だか
で立てと言われたって立てないでしょう? でも、床に横たわった状態で同じポーズを
作ることはできます。そこで写真9の状態を床の上で作らせておいて、それを教師とア
シスタントの二人がかりで垂直に持ち上げるわけです。もちろん最初は手を添えて支え
ていて、その間に上と下への意識を持たせ、頃合いを見計らって手を離すと… はいで
きあがり。このときの身体の状態を覚えておくように、と言うわけです。これを一人ず
つ全員にするわけですから先生も汗だくですが、生徒は喜びますし、何人かは確実に感
覚をつかんだ人もいたようです。

ほかに二人一組になって身体に触れ、相手の動きを決して阻害せずに合わせて、しかし
その動きを乗っ取って支配してしまうとか、ほらほら、と言った内容のトレーニングも
行われたりして面白かったですね。

いや、今年もいいもの見せていただきました。皆様ありがとうございます。来年は何が
あるんだろう。Fabienが新作に取り組みだしてるって話だから、あるいは??

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